「海外留学に興味があるけれど、費用が心配」という方もいるでしょう。海外留学は人生における貴重な体験ですが、その実現には計画的な準備が必要です。中でも、費用の把握は最初の重要なステップといえるでしょう。

本記事では、留学前に必要な費用について具体例を交えながら解説します。費用を抑えて留学するコツも紹介するので、参考にしてみてください。

 

海外留学の出発前に必要な費用

留学費用と聞くと、学校の授業料を思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、それだけではありません。海外留学にかかる費用は、出発前にかかる費用と留学中にかかる費用の2つに分かれます。

まずは、出発前にかかる費用について確認していきましょう。

 

ビザ申請費用

多くの国では、留学する際に学生ビザを取得する必要があります。ビザの申請費用は、留学先の国や留学期間によって異なります。

 

たとえば、アメリカの学生ビザであるF-1ビザの申請費用は約185ドルです。一方、オーストラリアの学生ビザ(Subclass 500)の場合、申請費用は約1600オーストラリアドルとなります。

 

ビザの取得には手続きや審査に時間がかかることが一般的です。そのため、留学を計画している方は、最新の必要書類の準備や申請手続きを早めに始めることが重要です。留学の成功には、事前の準備が鍵となりますので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

 

往復の航空運賃

航空運賃は、留学先までの距離や出発時期、利用する航空会社によって大きく異なります。例えば、アメリカやヨーロッパへの往復航空券は、ピークシーズンには20万円を超えることもあります。しかし、オフシーズンや早期予約を活用すれば、5万円程度で購入できる場合もあるでしょう。

 

さらに、LCC(格安航空会社)を利用すれば、費用をより抑えることが可能です。航空券を購入する際は、価格比較サイトを活用し、複数の航空会社や予約条件をチェックして、最もお得なチケットを見つけましょう。留学の費用を抑えるためには、航空券の選び方も重要なポイントですので、計画的に準備を進めることをおすすめします。

 

予防接種費用

留学先によっては、健康を守るために特定の予防接種が必要となる場合があります。世界中すべての国・地域で必要な予防接種は、破傷風です。

 

例えば、麻疹やおたふく、風疹などです。他にも「髄膜炎」「水痘」「ポリオ」「A/B型肝炎」「狂犬病」など、留学先の地域や学校によって指定されたものが求められます。予防接種の費用は種類によって異なりますが、一般的に1回あたり数千円から1万円程度かかることが多いようです。

 

これらの予防接種は、渡航中や滞在中の健康を守るための重要なステップです。留学計画を立てる際には、渡航先で必要な予防接種について事前に確認し、余裕を持って手続きを進めるようにしましょう。健康で充実した留学生活を送るために、準備の一環として予防接種をしっかり行うことをおすすめします。

 

海外留学保険料

海外留学中に医療費や事故、盗難などのリスクに備えるため、海外留学保険への加入が強く推奨されます。保険料は保険会社や補償内容によって異なりますが、一般的な目安として1ヶ月あたり1万円から2万円程度です。

 

特に医療費が高額なアメリカのような国では、十分な補償がある保険を選ぶことが非常に重要です。また、保険を選ぶ際には、補償範囲が自分のニーズに合っているか、緊急時に対応してくれる連絡先が明確に記載されているかなども事前に確認しておくと安心です。万が一に備えて適切な保険を選ぶことは、留学生活を安全かつ快適に過ごすための大切な準備といえるでしょう。

 

授業料

留学する学校やプログラムによって、授業料は大きく異なります。例えば、アメリカの大学では年間の授業料が2万ドルを超えることもありますが、語学学校や短期プログラムの場合は数千ドル程度で済むこともあります。

 

また、奨学金や助成金を活用することで、授業料の負担を軽減できる場合があります。そのため、留学を計画する際には、希望する学校やプログラムの授業料を事前に調査し、自分の予算に合わせて計画を立てることが重要です。費用を明確に把握しておくことで、より現実的な留学プランを組めるでしょう。

 

滞在費

滞在費も留学先や滞在形式によって異なります。例えば、大学の寮に滞在する場合、月額で数万円から十数万円かかることが一般的です。一方、ホームステイやシェアハウスを選ぶことで費用を抑えられます。滞在費には家賃だけでなく、光熱費やインターネット代も含まれることが多いので、全体のコストを把握しておくことが重要です。

 

手続き費用

海外留学に関する手続きには様々な費用がかかります。例えば、留学エージェントを利用する場合の手数料や、書類の翻訳費用、証明書の発行費用などが挙げられます。エージェントの手数料はサービス内容によって異なりますが、数万円から十数万円かかることが一般的です。これらの費用も事前に見積もりを立てておくことが必要です。

海外留学中に必要な費用

ここからは、留学中に必要な費用について紹介します。海外で生活するにはどのような費用がかかってくるのか、確認しておきましょう。

 

食費

寮で生活したり、ホームステイしたりする場合も、基本的に昼食は自分で用意します。食費は留学先の物価や食生活によって異なりますが、一般的に、1万円から3万円程度を見込んでおくと良いでしょう。自炊することで食費を抑えられるでしょう。

 

アクティビティ費

海外留学中には、現地の観光やアクティビティに参加することも多いでしょう。これらの費用も予算に含めておくことが重要です。例えば、週末の旅行やスポーツイベント、文化体験などが挙げられます。アクティビティ費用は参加内容によって異なりますが、月々1万円から2万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

 

交通費

留学先での交通費も考慮しておく必要があります。公共交通機関の利用やタクシー、レンタカーなどが主な交通手段となります。例えば、都市部では公共交通機関の定期券を購入することで費用を抑えられるでしょう。

 

日用品費

日常生活に必要な日用品も忘れずに予算に含めておきましょう。シャンプーや洗剤、文房具などが挙げられます。これらの費用は月々数千円程度を見込んでおくと良いでしょう。また、現地での生活に必要なアイテムは現地で購入することも多いので、必要なものをリストアップしておくことが重要です。

 

交際費

留学中には友人やクラスメートと交流する機会が多くなります。交際費には飲み会や食事会、イベント参加費などが含まれます。これらの費用も予算に含めておくことが重要です。月々1万円から2万円程度を見込んでおくと良いでしょう。

 

通信費

留学中の通信費も考慮しておく必要があります。現地のSIMカードを購入するか、国際ローミングを利用するかによって費用は異なります。一般的には現地のプリペイドSIMカードを利用することで費用を抑えられます。月々数千円程度を見込んでおくと良いでしょう。

海外留学費用の平均は?

海外留学に必要な総額はどのくらいなのでしょうか。留学先や学校によって異なりますが、目安となる平均金額を紹介します。

 

短期留学 (1ヶ月以内)

短期留学の費用は30万円から50万円程度が一般的で、この中には授業料、滞在費、食費、交通費、保険料などが含まれます。短期間で現地の語学や文化に触れられるため、初めての留学や忙しい社会人のお試し留学として人気があります。

 

メリット:

・時間の制約が少ない:学生の長期休暇や社会人の有給休暇を利用しやすい。

・費用が抑えられる:長期留学と比較して初期投資が少なく、気軽に挑戦できる。

・文化体験に最適:ホームステイや現地のイベント参加など、短期間で濃密な経験が得られる。

 

注意点:

・語学力の大幅な向上を期待するには期間が短い。

・現地での時間を有効に使うために、事前準備(語学の基礎学習や目的設定)が重要。

 

例えば、アジアや欧米の短期語学プログラムに参加して基礎スキルを身に着け、その後の中期または長期留学の準備段階に活用するケースが多いです。

 

 

短期留学は渡航先によって目安となる費用が異なります。以下に費用の目安をまとめたので参考にしてみてください。

渡航先 費用総額(4週間)
アメリカ 20~70万
オーストラリア 25~50万
ニュージーランド 40~60万
カナダ 25~55万
イギリス 20~60万

 

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中期留学 (3ヶ月~6ヶ月)

中期留学の費用は100万円から200万円程度が一般的で、授業料や滞在費、生活費、保険料などを含みます。この期間は、語学力を一段と向上させたり、専門的なスキルを学ぶのに最適とされています。

メリット:

・実践的な語学力の習得:現地での日常生活を通じて、応用的なコミュニケーション能力が向上する。

・留学後の選択肢が広がる:帰国後の転職活動や進学で、短期留学よりもアピール度が高い。

・現地の友人・ネットワーク構築:3~6ヶ月の滞在期間中に深い人間関係を築くことができる。

注意点:

・滞在期間が長くなる分、生活費や予期せぬ出費に備えた資金計画が必要。

・語学以外の目的(例えばビジネススキルの習得など)を明確にしておくことが成功の鍵。

 

例えば、TOEFLやIELTSのスコアアップを目指す学生や、キャリアチェンジを計画中の社会人が専門学校やビジネススクールに通うケースが増えています。

 

長期留学

長期留学の費用は300万円以上とされ、授業料、滞在費、食費、交通費、保険料、雑費が含まれます。この期間は、語学力だけでなく、専門的な知識や現地での社会経験を深めることができるため、キャリア形成に大きな影響を与えます。

 

メリット:

・完全な語学習得:日常会話はもちろん、アカデミックやビジネスシーンで活用できる高い語学力が期待できる。

・現地での生活適応力の向上:文化的な理解や多様な価値観を学び、グローバルな視野が広がる。

・学位取得やキャリアアップに直結:大学や大学院の学位取得により、専門分野での国際的な活躍が可能。

 

注意点:

・資金と時間の負担:費用と留学期間が長いため、綿密な計画が必要。

・留学後のキャリアプランを具体化しておくことが重要(例:留学先でのインターンや現地や帰国後の就職先候補を事前に調査)。

 

例えば、大学留学で専門分野を学ぶ学生や、海外の企業でキャリア形成を目指す社会人が多く選ぶ選択肢です。特に、理系分野の学位取得者は現地での就職や研究ポジションを得ることも可能です。

 

海外留学の費用を安く抑えるコツは?

海外留学の費用を安く抑えるには、必要経費の中でも大きな割合を占める授業料や航空運賃、生活費を見直すことがコツです。以下で詳しく紹介します。

 

物価が安い国を行先に選ぶ

留学先の国によって物価が大きく異なります。物価が安い国を選ぶことで、全体の費用を抑えられるでしょう。例えば、東南アジアや中南米の国々は比較的物価が安く、生活費を抑えられます。留学先を選ぶ際には、物価も重要な要素として考慮しましょう。

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学校のプログラムをよく比較する

学校によって授業料やプログラム内容が異なります。複数の学校を比較することで、自分に最適なプログラムを見つけられるでしょう。授業料が安い学校や奨学金制度が充実している学校を選ぶことで、費用を抑えられます。

 

交通費が安いときに出発する

航空券は購入するタイミングによって価格が大きく変動します。早めに航空券を購入することで、費用を抑えられるでしょう。また、オフシーズンに出発することでさらに安い航空券を手に入れることも可能です。

 

ホームステイする

ホームステイは滞在費を抑えるための一つの方法です。ホームステイでは、現地の家庭に滞在しながら食事や生活のサポートを受けられます。これにより、滞在費や食費を抑えられるだけでなく、現地の文化に触れる貴重な機会にもなるでしょう。

海外留学の費用面における注意点

海外留学の費用を計画する際には、予期せぬ出費にも備えることが重要です。例えば、急病や事故などの緊急事態に備えて、予備費を確保しておくことが大切です。また、現地での生活が予算を超える場合も考慮して、余裕を持った資金計画を立てておきましょう。

 

また、急遽海外留学を取りやめないといけない可能性も考慮して、キャンセルポリシーは必ずチェックしておきましょう。エージェントが定める規約や教育機関が取り決めている約款に基づいて対応されるため、事前に確認が必要です。

 

まとめ

海外留学は多くの費用がかかる一方で、貴重な経験を得る絶好の機会です。費用を抑えるためには、事前の計画と情報収集が欠かせません。出発前に必要な費用を把握し、計画を立てましょう。

 

また、費用を抑えられる留学先を検討するのもおすすめです。マレーシア留学は、質の高いレッスンを受けられるのに加えて学費や滞在費がリーズナブルな特徴があります。費用を抑えて海外留学したい人は、マレーシア語学留学もご検討ください。詳細についてはzoom相談が初回無料ですので、お気軽にご相談ください。

 

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