「マレーシアの交通ルールは日本と違う?」と疑問に感じる方もいるでしょう。マレーシアは、近年旅行先や移住先として人気が高まっています。車社会であるマレーシアでは、交通ルールを把握していないとトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるため、事前に把ルールを知っておくことが重要です。

 

本記事では、マレーシアの交通ルールや運転の注意点を解説します。短期・長期滞在に必要な免許情報やレンタカーの借り方まで詳しく紹介するので、参考にしてください。

 

マレーシアの交通基本ルール

マレーシアは、日本と同様に左側通行の国です。しかし、交通標識や信号機、運転マナーなどにおいて日本とは異なる点が多々あります。

 

まず、交通標識ですが、マレー語と英語の併記が基本です。運転中に標識を見逃さないよう、渡航前にある程度のマレー語を勉強しておくと役立ちます。また、交差点ではラウンドアバウト(環状交差点)が多く、信号の数は日本に比べ少ないのが特徴です。そして制限速度ですが、都市部では約50km/h、郊外や高速道路では最速110km/hまで許可されています。

 

さらに、シートベルトの着用は法律で義務付けられており、これを守らないと罰金が科せられます。車内での携帯電話の使用も厳しく規制されており、安全運転のための法律が整備されています。

 

しかし、実際の道路状況は異なり、制限速度を超える運転をしている車も多く見受けられます。これに対応するため、自身のドライビングテクニックを再確認することも重要です。

引用在 マレーシア日本国大使館6.交通事情と交通事故対策

 

 

マレーシアで必要な免許証は?

マレーシアで運転するためには、滞在期間に応じた適切な免許証が必要となります。短期滞在者と長期滞在者で免許の必要条件が異なるため、それぞれの状況に応じた準備が必要です。

引用各種証明書発行 | 在マレーシア日本国大使館

 

短期滞在の場合

短期滞在者、たとえば観光やビジネス目的での訪問者は、日本の運転免許証とともに国際運転免許証を所持することで、マレーシアでの運転が許可されます。

 

ただし、国際運転免許証は発行から1年間有効で、これを超える滞在には適用されません。(再度の申請は可能)なお、マレーシア国内で運転する際には、常に両方の証明を携帯し、必要に応じて提示する準備を整えておくことが肝要です。

 

長期滞在の場合

長期滞在者の場合、マレーシア国内で運転するにはマレーシアの運転免許証が必要です。この取得は、マレーシアの道路交通局(JPJ)で行いますが、手続きとして、日本の運転免許証をベースに、現地の日本大使館や領事館で翻訳証明書を発行する必要があります。

 

この翻訳証明書とパスポートと日本の免許証をJPJに提出することで、マレーシアの運転免許証の取得が可能になります。(外免切替)ただし、場合によっては視力検査や筆記試験を受ける場合もあるようです。

 

手続きには通常数週間かかるため、長期滞在予定者は、到着後すぐに必要な手続きを始めることで、スムーズなカーライフを開始できるでしょう。

 

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マレーシアで車を運転する際の注意点

マレーシアで運転するにあたり、日本とは異なるさまざまな注意点があります。安全かつ快適な運転のために確認しておきましょう。

 

車間が近い

マレーシアでは、多くのドライバーが車間距離を短く保つ傾向があります。このため、急停車による追突事故が生じやすい状況が存在します。

 

渋滞時や信号待ちのシーンでは、前方車両が突然停止することもあるため、周囲の動向に対する警戒を怠らないようにしましょう。

 

慣れるまでは不安を感じるかもしれませんが、慣れと対策で徐々に落ちついて運転できるでしょう。

 

ラウンドアバウトに注意

ラウンドアバウト(環状交差点)は、日本ではあまり一般的でないため、初めて対面する運転者にとっては戸惑いの原因となるかもしれません。

 

基本ルールは、「時計回りに回ること」と、「ラウンドアバウト内を走行中の車が優先されること」です。入る際には減速し、周囲の運転手に対して配慮しましょう。出るときは、目指す出口の手前で左にウインカーを出します。

 

バイクが多い

マレーシアの道路事情の一環として、バイクの多さが挙げられます。バイクは迅速に移動するために、車線変更をしながら走ることが多く、特に渋滞時には突然現れる可能性もあります。

 

車両操作を行う際は、後方視界の確認を徹底し、バイクの動向を常に意識した運転を心掛けることが重要です。適切な車間距離の確保とサイドミラーの活用により、予期せぬ接触を防ぐことができます。

豪雨に注意

マレーシアでは、熱帯性気候の影響でしばしば豪雨が発生します。急な豪雨は、道路の冠水や視界不良を招き、非常に危険な運転状況を生み出すため注意が必要です。

 

雨が強まった場合はできるだけ安全な場所で停車し、視界の回復を待ちましょう。加えて、車両の整備を日頃から行い、ワイパーの点検やブレーキ機構の調整を通じて、常に最良の状態を維持することが必要です。

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マレーシアでレンタカーを借りるには?

ここからは、マレーシアでの移動手段としてレンタカーを利用する際の手続きについて解説します。

 

まず、レンタカーを運転するには国際運転免許証が必要です。これは日本を出発する前に、管轄する各都道府県の警察署や免許センターで 事前に取得できます。

 

レンタカーを借りる際は、運転免許証と身分証明書、そしてクレジットカードを提示することで契約手続きができます。また、事前にインターネットで予約を行うことも選択肢の一つです。

 

さらに、安全性の確保の観点から、保険の加入を検討することが重要です。レンタカーを利用するにあたって、事故や車両の損傷に備えるために、加入条件や保険料を綿密に確認しておくことが推奨されます。利用条件の下調べをすることで、安心して運転を楽しむための準備を整えましょう。

万が一事故を起こしてしまったときは

交通事故を起こしてしまった場合には、冷静な対応が求められます。はじめに、可能であれば車を安全な場所に移動し、乗員の安全を確認しましょう。

 

その後、速やかに警察と保険会社へ連絡します。事故の届け出は、発生から24時間以内に行う必要があります。これは法律で義務付けられており、保険金請求の手続きにも警察の正式な調査報告書(マレー語で「KEMALANGAN KEPUTUSAN PENYASATAN」)が必要となるため、必ず連絡を行いましょう。

 

 

海外での生活はサポートを受けられると安心

海外での生活は、日本とは違い慣れないことが多いものです。現地をよく知る人から情報を得たり、サポートを受けたりすることで、新しい環境でもスムーズに生活を始められるでしょう。

 

弊社OSBでは、マレーシア生活サポートを行っています。事故などに遭ったときに相談できる生活サポート、JPJでの外免切替サポート、自動車保険契約支援や車購入のサポートにも対応していますので、お気軽にご相談ください。

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