「マレーシアのデジタルノマドビザについて知りたい」と考える方もいるでしょう。デジタルノマドとして自由な働き方を追求する人々にとって、国境を越えて様々な国で働くという選択肢は非常に魅力的です。東南アジアの中心に位置するマレーシアは、ロケーションと多様な文化的背景から、ノマドワーカーに人気があります。

 

この記事では、デジタルノマドの方々がマレーシアでの滞在を実現するための『デジタルノマドビザ(DE Rantau Nomad Pass)』について、詳しく解説します。ビザ取得のための申請条件、プロセス、さらにはノマドワーカーにおすすめな都市も紹介するので、参考にしてみてください。

 

マレーシアのデジタルノマドビザ(DE Rantau Nomad Pass)とは?

近年のリモートワークの拡大とデジタルノマドとしての働き方が世界的に広まる中、マレーシア政府は2022年からデジタルノマドビザ(DE Rantau Nomad Pass)を導入しました。デジタルノマドビザについて紹介します。

 

メリット

このビザの大きなメリットは、合法的にマレーシアで長期間滞在できる点です。通常、ビザの有効期間は1年間であり、必要に応じて更新可能です。最長2年連続してマレーシアに滞在する事ができます。 家族(配偶者、18歳未満の子)の帯同も可能です。

 

さらに、東南アジアのハブとして機能するマレーシアからは他のアジア諸国へのアクセスが非常に容易です。また、このビザがあれば、現地での銀行口座の開設や住宅の賃貸契約、その他生活に関わる手続きがスムーズに行えるようになります。これが生活基盤を整える上で非常に大きなメリットとなるでしょう。

 

申請条件

デジタルノマドビザを取得するための条件は以下の通りです。

業種 IT・デジタル系専門職

非IT・デジタル系技術 / 専門職

就労体系 18歳以上のリモートワーカー

フリーランス・個人事業主

年収 IT・デジタル系技術 / 専門職:USD24,000以上
非IT・デジタル系技術 / 専門職:USD60,000以上

 

申請者はリモートワーカーとしての役職を持ち、その活動を証明するために、雇用契約書やフリーランス契約書を提出することが必要です。

 

さらに、月々の収入が一定基準に達していることを示す銀行取引明細書や給与明細といった収入証明書が求められます。

マレーシア移住検討者向け各種ビザの条件、取得方法を徹底解説!-OSB EDUCATION

 

 

申請費用

ビザ申請には、手数料として約RM1,000(約35,000円)がかかります。また、申請プロセスには、追加でいくつかの書類の作成費用が発生する可能性があります。翻訳費用や公証費用などです。費用を事前に確認し、予算を立てておきましょう。

 

申請費用に関しては、為替レートの変動によっても影響を受けるため、最新の情報を常にチェックすることがおすすめです。

 

マレーシアのデジタルノマドビザ申請手続き

デジタルノマドビザの申請手続きはオンラインで行われ、非常にスムーズな流れとなっています。申請は公式ウェブサイトを通じて行い、プロセスのほとんどがデジタル化されています。

 

手続き方法

まず、マレーシア政府の公式ビザ申請ウェブサイトにアクセスし、申請者の基本情報を入力します。その後、必要な書類をオンラインで提出し、申請料を支払います。申請が受理された場合、確認メールが送付され、その後の進捗状況も同様にメールで通知されます。追加情報の要求があれば、随時案内が届きますので、迅速に対応しましょう。

 

必要な書類

デジタルノマドビザの申請に必要な書類は以下の通りです。

・申請書

・履歴書

・雇用契約やフリーランス契約書

・収入証明、源泉徴収など

・パスポートコピー

・パスポートサイズの写真

・バンクステートメント(直近3ヵ月分)

・無犯罪歴証明

・仮認証後のSingle Entry Visa(E-visaの取得)

 

これらの書類は、全て英語またはマレー語で用意する必要があります。また、書類の内容が正確であることを確認し、提出前に再度チェックすることをおすすめします。

 

書類に不備があると、申請が遅れることや再提出が求められることがあるため、事前の準備が重要です。特に、書類のコピーが必要な場合もあるので、予備として複数枚用意しておくと良いでしょう。

 

デジタルノマドがマレーシアへ移住するための基礎知識

マレーシアはその多様な文化や豊かな自然環境から、多くのデジタルノマドにとって理想的な移住先となっています。

マレーシア移住に役立つ基礎知識をまとめたので確認していきましょう。

 

マレーシアの気候

マレーシアは熱帯性気候に属しており、一年を通じて高温多湿です。平均気温は約27℃で、特に雨季には降水量が多くなります。モンスーンの時期には頻繁に激しいスコールが発生するため、防水対策は不必可欠です。しかしながら、乾季に当たる12月から2月、および6月から8月の間は比較的穏やかで、旅行や移住に最適な時期となります。

 

マレーシアの物価

マレーシアの生活費は非常にリーズナブルで、他の多くの先進国に比べて経済的に恵まれています。都市や生活スタイルに応じてかかる費用は異なるものの、一般的な家賃は月300~800ドル程度であり、その他の生活費(食費、交通費)を含めても月1000ドル強で日常生活が可能です。

 

このように、安定した経済基盤の上で高品質の生活を楽しむことができるため、多くのデジタルノマドがマレーシアを選ぶ理由となっています。

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マレーシアデジタルエコノミーコーポレーション(MDEC)の役割

マレーシアでデジタルノマドとして活躍するなら、MDECについて知っておきましょう。MDECは、マレーシア政府が運営する機関で、デジタルノマドを含むデジタル産業の発展を支援しています。MDECは、ビザの申請サポートや現地でのビジネスネットワークの構築に役立つ情報を提供しています。

 

MDECは定期的にワークショップやセミナーを開催しており、最新のデジタル技術やトレンドに関する知識を得られます。これらのイベントを通じて、現地のプロフェッショナルとの交流やビジネスチャンスを広げることができるのも魅力の一つです。

 

MDECはまた、スタートアップ企業への資金援助やマーケティング支援も行っており、事業を始める際の大きな助けになります。デジタル産業の発展に貢献することで、マレーシア全体の経済成長にも寄与しています。

 

デジタルノマドのマレーシア移住におすすめの都市3つ

マレーシアには、デジタルノマドに理想的な生活環境を提供する都市がいくつかあります。特にクアラルンプール、ペナン、ジョホールバルの3つの都市は、それぞれ独自の魅力を持ち、多様なライフスタイルをサポートしています。

 

クアラルンプール

クアラルンプールはマレーシアの首都であり、モダンな都市生活を提供しています。国際的なコミュニティに囲まれ、多様なグルメ、エンターテインメントを楽しむことができます。

 

さらに、市内にはコワーキングスペースやカフェが豊富に存在し、デジタルノマドに理想的な労働環境が整っています。マレーシアではクアラルンプールを中心にコワーキングスペースが充実しています1日の利用代金はRM30(約1,000円)~とリーズナブルです。

引用マレーシア政府観光局ワーケーション/ノマドビザ

 

ペナン

ペナンはその美しいビーチと歴史的建造物で有名な観光地で、落ち着いた雰囲気の中で働きたいデジタルノマドに向いています。ユネスコの世界遺産にも登録されている街並みは、アートやカルチャーが息づき、クリエイティブな仕事に携わる人にとっては大きなインスピレーション源となるでしょう。

 

また、料理も非常に充実しており、屋台での食事から高級レストランまであらゆるニーズに応えることができます。

 

ジョホールバル

ジョホールバルは、国際色豊かな都市であり、シンガポールとの国境に位置しているため、週末などを利用したショートトリップやビジネスミーティングに非常に便利です。

 

生活費は他の都市と比べて控えめで、クオリティの高い生活をコストパフォーマンス良く実現することができます。市内には大型モールやレストランが多く、便利で豊かな毎日を送ることが可能です。

マレーシアで快適なノマドワークを実現させよう

マレーシアでノマドワークを成功させるためには、現地の文化や生活慣習に対する理解を深め、適応することが重要です。ビザの取得や生活情報を事前に知っておくことで、移住後の生活は大変スムーズになるでしょう。

 

弊社OSBでは、ビザサポートを含むマレーシア生活サポートを行っています。不動産や医療、保険など諸手続きをサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
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