今、日本ではマレーシアへの留学が人気を集めています。
最大の理由は、他の国に比べて費用を抑えられ、世界的にもトップクラスの教育を受けられる点にあります。
世界中から留学生が集まってくるので、様々な国の人と関われるのもメリットですが、留学となると色々な心配事もでてくるのではないでしょうか。
今回は、マレーシアの大学への留学について詳しく解説します。
ぜひこの記事を参考に、マレーシア留学を検討してみてください。
目次
マレーシア留学の魅力
マレーシア留学の魅力は下記のとおりです。
- 多文化社会での学び
- 英語を使った教育環境
- 比較的手頃な学費
- 国際的な学生交流
- 幅広い専攻とカリキュラム
それぞれ、詳しくみていきましょう。
多文化社会での学び
マレー系、インド系、中華系などが共存する他民族国家のマレーシアでは、様々な国の文化に触れられます。
断食や祈りなどの多様な文化を身近に体感できる環境も魅力的で、マレーシア留学ならではの貴重な経験になるでしょう。
マレーシアではそれぞれの信仰を尊重し合って、ともに暮らしています。
これからのグローバル社会には必要不可欠な、互いの思想を尊重し合う姿勢を学べるはずです。
英語を使った教育環境
マレーシアの私立大学での授業は英語で行われます。
大学だけでなく街中で英語を使う場面も多く、マレーシアでの暮らしに英語は重要です。
ネイティブのみならず、様々な国の人が話す色々な英語を耳にする機会があります。
特定の国の人とだけでなく、多様な英語で抵抗なく会話ができるところがメリットです。
比較的手頃な学費
マレーシアの学費は、アメリカやオーストラリアへの留学と比べると半額程度、日本の大学と比べても3分の1程度と、国内で進学するよりも安いです。
プールやジムなどの設備が整っていたり質の高い授業を受けたりできるのも魅力的な要素といえるでしょう。
国際的な学生交流
マレーシアに留学する学生は、アジア圏はもちろんヨーロッパ圏など色々な地域から集まっています。
日本の大学ではなかなか交流できない国の学生とも一緒に学べるので、多様な意見を聞くことが可能です。
これからの社会には、様々な国の人とコミュニケーションをとる力が必要になります。
マレーシアへ留学すると、社会に出た時に役立つスキルも身につけられるメリットがあります。
幅広い専攻とカリキュラム
マレーシアの大学の主な専攻は下記のとおりです。
- ビジネス
- CA留学・航空
- コンピュータ・IT
- デザイン
- マルチメディア
- コミュニケーション
- 教育
- 社会・人文・宗教・言語・芸術
- 音楽
- 建築・建設
- サイエンス
- 数学
- ホスピタリティ
- スポーツ
- 国際関係
- ファッション
- ゲーム
- 映画
- 心理
- 演劇
- 法学
- エンジニアリング
- フード
- 医療
マレーシアの大学は世界基準で学科が組み込まれているので、日本では見かけない専攻もあります。
例えば国際系の分野は、大使館や国際機関などに直接関わっていく珍しい学部です。
マレーシアには、世界のランキングに入る学部を有する大学も多数あります。
世界に通用する力を得るためにも、世界基準で学べるマレーシアの大学はとても魅力的です。
マレーシアと日本の教育システムの違い
マレーシアと日本の教育システムの違いは、下記のとおりです。
- 柔軟なカリキュラム
- インターンシップの充実
- 評価基準の多様性
- 学問の実践と融合
それぞれ、詳しく解説します。
柔軟なカリキュラム
マレーシアの大学は、国によって異なる区切りにも柔軟に対応しており、入学のタイミングが年に数回あります。
例えば新年度が9月始まりの国では、留学を考えた時に学校に通わない期間が発生し、もったいないです。
様々な国の留学生に対応できるよう入学タイミングを複数回に分け、カリキュラムも個人に合わせて柔軟に組めるようにしています。
インターンシップの充実
マレーシアの大学では、卒業するために最低でも3カ月のインターンシップが必要になる場合があります。
インターンシップは学校側が設定するのではなく、自分で履歴書を作成し求人面接を受けて就労します。
基本は自分で進めていきますが、インターンシップの過程で困ったことがあれば大学のサポートを受けることが可能です。
在学中に実際の現場で学べる上に、インターン終了後そのまま採用されて就職するパターンもあります。
マレーシアへの留学は、学ぶだけでなく卒業後の就職チャンスも多い点がメリットです。
評価基準の多様性
マレーシアの大学入学基準は、TOEFL(トーフル)またはIELTS(アイエルツ)の英語力を証明する資格の有無と高校の成績です。
海外の大学で採用しているのはTOEFLとIELTSのどちらか一方のみですが、マレーシアはどちらにも対応しているので、入学判定を受けやすいです。
日本で一般的に行う一斉テストは存在せず、英語力と高校の成績で判断されます。
通っていた高校のレベルに関わらず英語力と学校での成績によって判定されるので、マレーシアなら有名校に進学できる可能性があるのも魅力的です。
学問と実践の融合
マレーシアの大学では、ディスカッションやプレゼンテーションなど生徒主導で授業が行われます。
大講堂で話を聞く授業もありますが、少人数でグループワークをしながらの授業展開がメインです。
様々な人と意見を交わしながら学習できるので、社会に出てから必要なスキルも身につけられます。
注目のマレーシアの大学
マレーシアの大学が注目される大きな要因は、下記のとおりです。
- 一流大学に進学するメリット
- 学問の世界的評価
- キャンパスライフ
- 留学生サポート体制
それぞれ、詳しくみていきましょう。
一流大学に進学するメリット
欧米の国で大学を卒業する場合は費用が膨大になってしまいますが、マレーシアなら少ない費用で同じ学歴を手に卒業できます。
マレーシアにキャンパスを有する海外の大学は、世界的に見てもトップクラスの一流大学です。
世界でもトップレベルの学歴を、低予算で取得できるのもマレーシア留学の人気の一因です。
費用を抑える方法には、編入プログラムというシステムも存在します。
例えば留学の前半をマレーシアで過ごし、後半は提携している別の国の大学に通う制度です。
卒業後に希望の国で就職できたり永住権や労働ビザの取得が期待できたりするため、非常に魅力的な方法の一つです。
学問の世界的評価
マレーシアには世界大学ランキングやアジア大学ランキングに載る大学があり、研究活動も世界的に認められています。
マレーシアでランキング上位に入っている大学は、下記のとおりです。
大学名 | 世界順位 | アジア順位 |
マラヤ大学 | 65 | 11 |
マレーシア科学大学 | 137 | 35 |
マレーシアプトラ大学 | 158 | 25 |
マレーシア国立大学 | 159 | 28 |
マレーシア工科大学 | 188 | 37 |
テイラーズ大学 | 284 | 41 |
引用:QS世界大学ランキング
ランキングに入る大学は世界的に見ても規模が大きく、研究活動が一般の大学より活発に行われているのが特徴です。
キャンパスライフの紹介
マレーシアで過ごす大学生の1日の例を紹介します。
- 8:00 起床
支度を済ませ午前に授業がある日はそのまま登校
午後からの場合は用事を済ませ、授業の準備
- 12:00 登校
ほとんどの学生がバスや電車、自家用車で通学
大学近くの食堂で昼食
- 13:00 授業
- 15:00 授業
- 18:30 買い物
- 19:00 帰宅
夕食は自炊
- 20:30 課題
- 11:00 趣味
- 0:00 就寝
授業時間が長い日本の大学と違って、課題を期日までに自分のペースで進めていくスタイルなので、時間管理も上手になり大学生活を楽しめます。
テストや課題に追われる忙しい時期はゆったり過ごせないものの、自分の時間を取りつつ、大学に必要な準備や課題を取り入れた生活スタイルが可能です。
ほかにも、マレーシアと日本の異なる部分をいくつか紹介します。
- トイレットペーパーがないことがある
- 建物内は冷房が効きすぎていることがある
- 軽装で通学する学生がほとんど
- 授業中も飲食できる場合もある
時間管理能力を身につけ、趣味と学業のバランスをとって大学生活を楽しみたいですね。
留学生サポート体制
マレーシアの大学では留学生をサポートする体制がありますが英語にあまり慣れていない学生にとってはマレーシアの生活や学校生活に適応するまで大学のサポートだけでは大変なことが多いです。そこで、ONE STOP BIZ の留学サポートを利用するとよりマレーシア生活が快適になり学業に集中することができます。
サポート内容は、下記のとおりです。
- 希望大学の合否判定+入学手続き代行
- 学生寮、滞在施設の手配
- 学生ビザ申請サポート
- 海外留学生向けの保険の手続き代行
- 大学進学のための英語学習サポート
- 出発前&留学中の相談
- 空港送迎手配
- インターンシップ・ボランティアの紹介
- 卒業後の進路相談&就職斡旋
留学生活を成功させるポイント
留学生活を成功させるポイントは、下記のとおりです。
- 異文化適応のコツ
- 現地の学生との交流方法
- 生活費とアルバイト事情
- 交通と住居の選び方
- 安全な留学生活のために
それぞれ、詳しくみていきましょう。
異文化適応のコツ
留学先の国の文化やマナーを、事前に調べておきましょう。
国によって社会のルールは異なり、当たり前と思っていたことも実は失礼になってしまうなど、カルチャーショックを受ける可能性があります。
異文化を理解し柔軟な姿勢で受け入れ、適応していくことが重要です。
直接関わって親しみをもち、異文化を楽しめるような心の余裕ができるとよいでしょう。
現地の学生との交流方法
マレーシアの大学ではグループ学習をする機会が多いので、まずは授業で積極的に話しかけ友達を作りましょう。
サークルやイベント、大学が用意している留学生向けプログラムを活用すると、様々な人との出会いの機会となります。
現地の学生は他国の考え方に興味があり意欲的なため、文化について話し合うのも効果的です。
食事や休憩時間を一緒に過ごして言葉を交わすことで、次第に友達の輪も広まっていきます。
生活費とアルバイト事情
マレーシアで一般的に必要な生活費の目安は、下記のとおりです。
- 家賃 30,000~70,000円
- 食費 20,000~40,000円
- 交通費 5,000~10,000円
- 通信費 3,000~5,000円
- 娯楽費 10,000~20,000円
物価が安い分、生活費もアルバイトの給料水準も日本に比べて低く、働いている留学生はあまりいません。
また、留学生がアルバイトをするときは7日以上の長期連休に限り1週間で20時間以下という条件があるので、ハードルが高いです。
交通と住居の選び方
マレーシアの大学留学では、寮で生活するのが一般的です。
1人部屋もありますが、費用を抑えるなら2人部屋を選択しましょう。
コンドミニアムに住むことも可能ですが、3〜4人で住むタイプが大半で、留学初心者にはあまり向いていません。
まずは寮で生活しマレーシアの生活に慣れてから、必要であればコンドミニアムに移るとよいでしょう。
マレーシアでの交通費は、日本と比べて約5分の1程度と比較的安いです。
さらに通学で電車やバスを利用する場合は、Concession Card(コンセッションカード)を利用すると半額で乗車できます。
学生証の提示で申請が可能なので、ぜひ利用しましょう。
安全な留学生活のために
マレーシアは世界中でも治安がよいほうで、日本と同様の生活を送ることが可能です。
しかしボルネオ島の一部など、渡航中止勧告が出されている一部地域は海賊がいたり危険なので、大使館情報に注意し、近づかないでください。
在留届をオンラインで出し、メールや国のホームページなどを見ると確認できるので、日頃からチェックするとよいでしょう。
ひったくりやスリなど、外国人は狙われやすいですが、持ち方に気をつけたり派手な服装を控えたりすることで防犯になります。
マレーシア留学が未来に与える好影響
マレーシア留学が未来に与える良い影響は、下記のとおりです。
- 国際感覚の養成
- キャリアへのプラス効果
- 海外ネットワークの構築
- 語学力の向上
- 自己成長と視野の拡大
それぞれ、詳しく解説します。
国際感覚の養成
多文化社会であるマレーシアは留学先として人気があるので、様々な国の人と関われます。
多民族が同じ国で暮らし街中でもそれぞれの文化に触れられる機会があるため、グローバルな社会を肌で感じられるところが魅力です。
ヨーロッパやアジアから集まる様々な国の留学生と接することもでき、言葉を交わすことで国際感覚が身につきます。
1つの国で色々な国の人や文化に触れられる場所は世界でもなかなかありません。
これからのグローバル社会に必要な適応能力を学ぶ良い機会を得られます。
国際社会では異文化への理解や適応力が重視されるので、社会に出たときに強みとなり役立ちます。
キャリアへのプラス効果
マレーシアには、海外との提携大学を卒業すると学位を同時に2つ取得できるデュアルディグリープログラムがあります。
マレーシアの大学を卒業した証明はもちろん、提携大学を卒業した証明もしてもらえるので国際社会に出たときに有利です。
提携校にはイギリスやオーストラリアの有名大学があるので国際的にも認められ、日本でも外資系企業で活躍できるなど、国内外で通用する力が身につきます。
世界中で通用する力を習得できるのは、マレーシアの大学ならではの強みです。
海外ネットワークの構築
マレーシアには世界で活躍する企業が進出していて、マレーシアの大学卒業後は就職が可能です。
アジア地域はIT、ホテル、エネルギー企業などの幅広い分野で成長が著しく、マレーシアでの経験はキャリア形成に役立ちます。
在学中は様々な国の人と関わり、インターンシップを通して海外ネットワークを構築できるところもマレーシア留学の魅力です。
語学力の向上
マレーシアでは英語、中国語、マレー語を同時に学ぶことができ、社会へ出たときに即戦力になります。
英語と中国語は国連で公用語とされているので、国際社会で活躍するためには必要な言語です。
マレーシアの私立大学は英語で授業が展開されていきますが、アメリカ英語イギリス英語ともに講師がいてネイティブな英語を学べます。
国際ビジネスでは、訛りやイントネーションの異なる英語も聞き取る力が必要です。
マレーシアの大学では在学中に多彩な英語に触れながら、語学力を身につけることができます。
自己成長と視野の拡大
マレーシアの大学は講義を聞くだけの受動的な学習ではないため、自分で学んでいくスタイルで時間管理も必要です。
自分から積極的に意見を言ったり課題に取り組んだりすることが必須で、自己成長につながります。
異文化のなかで意見を交わしながら授業を進めるので視野が広がり、適応能力も身につけられるため魅力的です。
まとめ
この記事では、マレーシア留学の魅力や留学で得られるメリットを詳しく解説しました。
マレーシアの留学では語学力だけでなく、他国では経験することが難しい国際感覚も身につけられます。
費用を抑えながらトップレベルの学びを得られるところも魅力で、留学に適しています。
日本と同じレベルで治安がよく、世界的に見ても安心して留学できるところもメリットです。
留学を考えている人は、ぜひマレーシアの大学を検討してみてください。