マレーシア移住検討者向け各種ビザの条件、取得方法を徹底解説！

マレーシアは、日本人にとって人気の高い移住先の一つです。温暖な気候や経済的なメリット、親日的な文化や長期滞在を可能にするビザなど、さまざまな理由から多くの日本人がマレーシアを選んでいます。

 

この記事では、マレーシア移住に必要なビザの種類や取得方法を詳しく解説します。自分にとってベストなビザを選んで、移住を成功させましょう。

 

マレーシアの移住に必要な基本情報

マレーシアの移住に必要な基本情報を紹介します。

自分にマレーシアが合っているかどうか、考えてみましょう。

 

マレーシアへの移住を考える理由

日本人がマレーシアへの移住を考える理由は多種多様ですが、何よりも年間を通して温暖な気候という声が多く挙げられています。寒さがなく、暖房費もかからないため、快適に暮らしやすい環境です。

さらに生活費が日本よりも低く、食費や交通費、家賃などの支出が大幅に抑えられる点も移住先として大きな魅力です。

 

医療水準も高いので、最新の医療機器を備えた病院が多く、安心して生活できる基盤が整っています。日本語対応の医療機関も存在し、万が一の際でも心配が少ないです。

 

加えて、マレーシア人の親日的な国民性も魅力の一つです。多くのマレーシア人が日本に好意的であり、現地でのコミュニケーションも取りやすいため、日本人にとって住みやすい国といえるでしょう。

マレーシアの生活環境の特徴

マレーシアは多民族が共存する国で、マレー系、中華系、インド系などの文化が調和しています。日常生活にそれぞれの伝統行事が取り入れられており、さまざまな文化を感じられるでしょう。ラマダンや旧正月などの祝祭日が尊重され、共生の雰囲気が根付いています。

 

公用語はマレー語ですが、英語も広く使われており、都市部では英語は日常的に主要なコミュニケーション手段となっています。そのため、外国人も日常生活で言葉の壁を感じにくい環境です。

 

また、都市の便利さと郊外の自然豊かな環境が共存し、都市部では高層ビルが立ち並ぶ一方で、少し離れればビーチや熱帯雨林が広がっています。都会と自然のバランスが、都市生活の利便性とリラックスできる環境を同時に提供している点も、マレーシアの生活環境の大きな魅力です。

まず知っておくべきビザの基本

マレーシア移住を検討する際、ビザの取得は最も基本的で重要なステップとなります。

マレーシアには、短期滞在を希望する場合に利用できる観光ビザから、長期滞在を可能にするビザまで、バラエティー豊かな選択肢がそろっています。現地で労働者として働くための労働ビザや、留学する際に必要な学生ビザ、さらに退職後にリラックスした生活を送りたい人向けのMM2Hビザなど、目的に応じて選択可能です。

 

それぞれのビザは滞在目的や期間、申請条件が異なります。

例えば、労働ビザはマレーシアで就労するために必要なビザであり、雇用契約が前提となるのに対し、学生ビザは現地の教育機関への入学で取得可能です。また、MM2Hビザのような長期滞在ビザは、一定の収入や資産が条件になり、経済的な要件を満たす必要があります。

 

ビザの選択を誤ると、滞在の延長や現地での就労ができなくなる場合があるため、自分の目的に合ったビザを選ぶことが移住成功の鍵です。また、ビザ取得には時間がかかることも多いので、早めの準備が好ましいでしょう。

ビザ申請の流れ概要

ビザの申請手続きでは、資産状況や犯罪歴の有無を証明する書類が必要不可欠となります。

申請にあたり、まずは収入や貯蓄に関する証明書、そして申請者本人の無犯罪証明書など、多岐にわたる書類を準備しなければなりません。また、申請はインターネット上で行うことが一般的であり、申請後は当局の審査を経て承認の可否が決定されます。

 

各種ビザによって提出書類は異なります。例えば、労働ビザでは雇用契約書が必要ですが、退職後の長期滞在を目的としたビザでは、定期預金額や収入証明書が重要な要件となります。申請の際、手続きには時間がかかるケースが多く、事前に十分な時間を確保することが重要です。

 

あらかじめ、申請するビザごとに求められる手順を確認したうえでの対応が望ましいでしょう。手続きの進行中には、追加の書類や説明が求められる場合もあるため、速やかに対応する準備も必要です。

注意点とよくある質問

ビザの申請で気をつけるべきポイントとしてまず挙げられるのが、書類の不備です。特に、資産証明書や無犯罪証明書は厳密にチェックされるため、少しでも不備があると審査が滞る可能性があります。

また、申請条件が頻繁に変更されることも少なくありません。最近では、MM2Hビザの取得基準が大幅に厳しくなりました。そのため、最新情報は随時チェックしましょう。

 

そして、マレーシア移住後にビザの有効期限が近づいた場合の延長手続きも忘れてはいけません。

延長申請には新たに必要な書類や条件が追加されることがあり、その手続きには十分な時間を確保したうえでの対応が重要です。中でも、家族同伴でのビザ申請に関しては、家族それぞれの書類や条件が異なる場合がケースもあり、個別に確認する必要があります。

 

「ビザの取得にはどれくらいの時間がかかるのか」や「どのビザが自分に適しているのか」といった質問がよくみられます。申請期間はビザの種類によって異なりますが、事前にしっかり準備を整えて臨めば、大きな遅延を防げるでしょう。

 

マレーシアのビザの種類と条件、取得方法

マレーシアのビザの種類と条件、取得方法をそれぞれ紹介します。

観光や労働、長期滞在など状況に応じたビザがあるため、自分に適したビザを選びましょう。

観光ビザ

観光ビザを利用すれば、日本人はマレーシアに最長90日間、自由に滞在できます。観光目的での短期滞在にはビザ申請が不要で、現地での旅行や視察、友人訪問などが可能です。ただし、この滞在はあくまで観光に限られており、就労や収入を伴う活動、あるいは長期の滞在には利用できません。

 

例えば、現地でビジネスの打ち合わせや契約業務を行う場合や、現地企業との提携を進めるための活動は観光ビザでは認められません。この場合、適切なビザを事前に取得する必要があります。また、観光ビザの延長や再申請は原則的に認められておらず、一度90日間の滞在を終えた場合、しばらくの期間マレーシアに再入国することが難しくなることもあります。これらの制限に注意して、観光ビザを活用してください。

労働ビザ

マレーシアでの労働ビザは、職務の内容や給与に応じて3つのカテゴリーに分類されています。各カテゴリーは、滞在期間や家族の帯同の可否、さらには雇用主が求める役割により異なり、労働者のニーズに応じて柔軟に対応できるよう設計されています。

 

カテゴリー1は、経営層や専門職を対象としており、最低月収1万リンギット以上の給与が必要です。このカテゴリーでは5年間までの長期滞在が可能で、配偶者や子どもなど家族帯同も可能で、メイドの雇用も許可されているため、生活面でのサポートも充実しています。

 

カテゴリー2は、一般的な専門職や中間管理職に適用され、月収5,000〜9,999リンギットが条件です。この場合、滞在期間は最大2年ですが、期間終了後も条件を満たせば更新可能です。また、カテゴリー1と同様に家族帯同が認められます。

 

カテゴリー3は、技術職やサービス業に従事する労働者向けで、給与条件は3,000〜4,999リンギットです。1年間の滞在期間が設けられていますが、更新は最大2回までに制限されています。こちらは、家族の帯同やメイドの雇用は認められないため、単身者向けのビザとなっています。

 

それぞれのカテゴリーで異なる条件が設定されているため、自身の職務や給与、家族構成に応じて適切なビザの選択が、マレーシアでの就労生活をスムーズに進めるための重要なポイントとなるでしょう。

レジデンスパス

レジデンスパスは、マレーシアでの長期滞在を希望する外国人に対して非常に魅力的なビザです。最大10年間の滞在が許可されるだけでなく、その間、現地での就労が可能なため、キャリアを追求しながら安定した生活を築ける可能性もあります。

また、申請者の配偶者にも就労の権利が与えられる点が大きなメリットです。通常、他のビザでは配偶者が就労できない場合もある中、レジデンスパスは家族全員での生活基盤を安定させたいファミリー層に特に適しています。

 

申請条件には、「申請者が3年以上マレーシアで就労していること」や「基本的な収入基準を満たしていること」などがあります。このビザを取得すると、家族全員がマレーシアでの生活を満喫しながら、仕事も私生活も充実させられるでしょう。

MM2H (Malaysia My 2nd Home)

MM2Hビザは、退職後にマレーシアで長期的な生活を送りたい方にとって、非常に魅力的なビザです。このビザは、安定した経済状況を条件とし、資産や定期的な収入の証明が求められます。

条件を満たしていれば5年間の滞在許可を得られ、延長申請も可能です。また、更新手続きも比較的簡単で、実質的にマレーシアを第二の故郷として長期的に住み続けられるほどです。

 

さらに、このビザはマレーシア国内での銀行口座開設や、不動産購入の際にも有効なため、現地での生活がよりスムーズになります。家族も帯同できるため、配偶者や21歳未満の子どもたちも一緒に滞在でき、家族全員での移住も可能です。マレーシアの親日的な文化や日本よりもリーズナブルな生活費、優れた医療水準といった条件も相まって、MM2Hビザは多くの日本人にとって理想的な移住手段となっています。

Sarawak-Malaysia My Second Home (S-MM2H)

サラワク州が独自に提供しているS-MM2Hビザは、マレーシア全土で実施されているMM2Hビザと比べて、申請要件が柔軟である点が大きな特徴です。

特に資産証明や収入証明において、他州に比べて必要額が低く設定されているため、移住を考えている人にとってはハードルが低いと言えます。具体的には、単身者であれば資産証明は15万リンギット、夫婦であれば30万リンギットとなっており、他の州に比べて負担が少なくなっています。

 

また、このプログラムには、年に15日以上のサラワク州内での滞在が義務付けられており、これによりサラワク州での地域密着型の生活が期待されています。さらに、50歳以上の申請者には年金証明書が収入証明として認められるため、退職後の移住者にとっても非常に魅力的なビザです。

学生ビザ・保護者ビザ

マレーシアで留学を検討している子どもがインターナショナルスクールや現地の教育機関に通う場合、学生ビザの取得が必須です。このビザは基本的に学校経由で手続きが行われ、1年ごとに更新が必要となります。

短期留学の場合、90日未満であればビザなしで滞在できますが、それ以上の場合はこのビザが必要です。

 

また、留学する子どもに付き添うための保護者ビザもあり、通常は家庭から1人、主に母親が申請することが多い傾向にあります。このビザを取得すると、子どもの学業生活に密接に関わりながら、長期的にマレーシアでの生活が可能です。ただし、保護者ビザには労働許可がないため、滞在中の就労には別途許可が必要となります。

配偶者ビザ・マレーシア人配偶者ビザ

配偶者ビザは、外国人がマレーシア人と結婚した際に申請可能です。長期滞在だけでなく、労働許可も得られるため、マレーシア国内でのキャリア構築ができます。

 

初回は1年ごとの更新ですが、安定した婚姻生活や法的な条件を満たしていれば、5年ごとの更新が可能です。ビザの申請には婚姻証明書や収入証明書、無犯罪証明書などの書類を提出しなければなりません。また、一定の手続き期間がかかるため、早めの準備がおすすめです。

 

そして配偶者ビザでは、公共サービスや医療の一部をマレーシア国民と同様に受けられます。これにより、生活の安定性が高まるだけでなく、家族での移住や長期滞在がより快適なものとなるでしょう。

デジタルノマドビザ

リモートワークが普及する現代、マレーシアもデジタルノマドビザを積極的に発行しています。このビザは主にIT分野などのフリーランサーを対象にし、在住者が安定して働ける環境を提供します。

自由な働き方を求めるクリエイティブ職や技術職の方にとって魅力的な選択肢です。

 

このビザを取得すると、2年間のマレーシア滞在ができます。必要な収入条件や仕事の実績の証明が求められますが、その一方で事前に雇用先を確保する必要はありません。

また、マレーシア国内での住所登録や銀行口座の開設も容易になるため、日常生活の基盤をしっかりと築けます。

 

さらに、ビザ申請は比較的スムーズに進められ、オンラインでの手続きが主流となっているため、海外からの準備も行いやすいです。マレーシア国内の都市部では、安価ながらも高速なインターネット環境が整備されており、世界中からデジタルノマドが集まる拠点として注目されています。

プレミアム・ビザ・プログラム (PVIP)

プレミアム・ビザ・プログラムは、資産家や高所得者層に向けた特別な滞在を許可するビザです。申請者は、一定の資産額の証明で最長20年間の滞在が認められ、さらにその期間中に何度でも出入国が可能な柔軟性で注目されています。

 

また、不動産や商業用の物件購入も可能です。通常、外国人がマレーシア国内で物件を購入する場合には制約がありますが、このビザを取得するとその制約が大幅に緩和されます。

商業施設やオフィススペースの取得を目指す投資家や、不動産投資を考えている人々にも魅力的でしょう。

 

そして、家族も一緒にこのビザで帯同できるため、家族ぐるみでの移住や長期滞在にも適しています。子どもの教育環境や安定した医療サービスも、富裕層にとって安心できる要素です。さらに、ビザの更新も容易で、20年もの長期滞在を可能にするため、老後の海外生活を視野に入れている方々にも人気が高まっています。

マレーシア国内での投資機会を活用し、長期的な生活基盤を築くための優れた手段といえるでしょう。

プロフェッショナル・ビジット・パス

プロフェッショナル・ビジット・パスは、短期的なプロジェクトや特定の業務を遂行するために、マレーシア国内での一時的な活動を行う専門職向けのビザです。

対象は技術的な支援や高度な専門知識を要する職種で、技術者やコンサルタント、専門的な教育者などが含まれます。

 

このビザは、1年以内のプロジェクトに参加する場合に多く利用され、特に企業間の技術移転や一時的な専門家の派遣に便利です。

また、プロジェクトの期間が延びた場合でも、状況に応じて延長の手続きができます。事前に現地の企業や団体との契約が必要となるため、適切な書類準備が必要です。

 

注意点として、このビザはフルタイムの労働ビザとは異なり、あくまで短期の業務に限定されているため、長期的な雇用契約を結ぶ場合には別のビザが必要です。

 

ビザのご相談は弊社OSBまで

マレーシア移住を計画する際、ビザの取得は最も重要な課題の一つです。

どのビザが適しているか、どのような手続きが必要かなど、移住をスムーズに進めるためには事前の準備が欠かせません。OSBでは、ビザ取得における複雑なプロセスも含め、マレーシア移住をトータルでサポートしております。

 

特に、マレーシアでの生活を希望する方には、長期滞在を見据えたビザの種類や、滞在目的に合った申請の流れを一つひとつ丁寧に説明し、ご希望に沿った選択を一緒に考えます。仕事を目的としたビザやリタイアメントビザ、家族移住に適したビザなど、ライフスタイルや目的に合った最適なビザの選定を行います。

 

OSBでは、これまで多くの方々の移住サポートを手がけてきた経験を生かし、書類の準備から申請の流れ、さらには現地での住環境の整備に至るまで、専門スタッフが一貫して対応します。また、ビザ取得に伴う法的な手続きや、現地政府とのやりとりについてもサポートいたしますので、初めての方でも安心して移住準備を進められる環境です。

 

ビザの申請に不安を感じている方も多いと思いますが、OSBではその不安を解消するために、豊富な知識と実績を持つスタッフが、個々の状況に合わせた的確なサポートを提供します。書類の提出期限や、ビザ更新に必要な条件なども常に最新の情報を基にお伝えするため、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

 

移住を成功させるためには、まず最初に適切なビザを取得することが鍵となります。OSBでは、一人ひとりのニーズに合わせたきめ細かいコンサルティングを行い、手続きがスムーズに進むよう最大限のサポートをお約束します。

OSBの強み: https://edu.osb-business.com/strength/

OSBトップページ: https://edu.osb-business.com/