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マレーシア大学留学は卒業が難しい??現役留学生が徹底解説!!
さまざまな留学先が存在する中で、マレーシアの大学への留学を考えている人も多いのではないでしょうか?
留学先を選ぶ際に、「留学したけど英語力はそんなに身に付かなかった」「入学はできたけど、卒業ができなかった」などの声を聞くことがあるかもしれません。
異国での生活や言語の壁、学業の難しさなど、初めての海外留学には多くの不安がつきものです。
本記事では、現役留学生が自身の経験をもとに、マレーシアでの大学生活の実態や卒業の難易度について徹底解説します。
学業だけでなく、現地での生活や文化への適応など、留学生として成功するためのヒントもご紹介します。
マレーシア大学卒業要件について知ろう
最初に、マレーシアの大学を卒業する要件について詳しくご紹介します。
マレーシア大学卒業の基本的な要件
マレーシアの大学を卒業するためには、いくつかの基本的な要件を満たす必要があります。
まず、学生は所定の単位を取得しなければなりません。
一般的には、学士号(Bachelor’s degree)を取得するために3〜4年のフルタイムの学習が必要です。
大学によっては、課題と試験の成績がそれぞれ50%ずつ評価されることもあります。
また、理系の学生はラボレポートも成績評価に含まれることがあります。
さらに、英語力の基準を満たすことも重要です。
多くの大学ではTOEFLやIELTSのスコアが求められますが、これらの基準を満たしていない学生は「英語集中コース」を受講することで条件付き入学が認められます。
マレーシア大学の卒業難易度について
日本の大学では授業出席率や中間・期末試験が成績に直結し、継続的な評価が特徴です。
一方、マレーシアの大学はイギリス式の教育システムを採用していて、主に講義、ラボセッション、グループプロジェクト、期末試験などが成績に影響します。
特に、優等学位(Honours Degree)は高度な専門知識と高い成績が求められるので、通常の学士号よりも難易度が高いです。
また、英語での授業が主になってくるので、留学生は言語の壁を克服する必要があります。
しかし、高い難易度を持つ他の留学先に比べると、マレーシアの大学を卒業するのは比較的楽かもしれません。
アメリカの大学は継続的な評価と多面的な能力が要求されることが多く、特に名門校では高い成績を維持するのが難しいと言われています。
イギリスの大学では、専門知識の深さと最終試験や卒業論文の質が厳しく評価されるため、卒業に苦労する学生が多いようです。
マレーシア留学を考えるメリットとは?
マレーシアは、多様な文化や教育システムが魅力の留学先です。
以下では、マレーシア留学のさまざまなメリットについて詳しく説明します。
グローバルな環境での学びの機会
マレーシア留学を考えるメリットの1つ目は、グローバルな環境での学びの機会です。
マレーシアは英語を母国語とはしていませんが、英語を話せる人が非常に多く、英語が準公用語であると言われることもあるそうです。
また、マレーシアの多くの大学は、国際的な認定を受けたプログラムを提供しているため、英語で世界基準の教育を受けることができます。
このようなグローバルな環境は、異なる文化背景を持つ人々とのコミュニケーション能力を向上させ、国際的な視野を広げる絶好の機会になります。
リーズナブルな留学費用
マレーシア留学を考えるメリットの2つ目は、リーズナブルな留学費用です。
マレーシアの大学の学費は、他の多くの留学先より比較的安いと言われていて、高品質な教育を手頃な価格で受けることができます。
そして学費だけではなく、生活費も低く抑えられる点も魅力の一つです。
家賃や食費などの日常的な費用が安価なので、経済的な負担を軽減しつつ留学生活を楽しめます。
マレーシア留学の就職・キャリアの可能性
マレーシア留学を考えるメリットの3つ目は、就職・キャリアの可能性です。
マレーシアでは、多くの国際企業が大学と連携してインターンシッププログラムを提供しています。
在学中から実践的な経験を積むことができるので、地元企業とのつながりを築けるだけではなく、国際的なビジネスの現場を経験できます。
マレーシア留学の文化体験の豊富さ
マレーシア留学を考えるメリットの4つ目は、文化経験の豊富さです。
マレーシアは、多国籍で多民族な社会が特徴の国で、さまざまな文化や宗教が共存しています。
国籍:マレー人、中華系、インド系など
宗教:イスラム教、仏教、ヒンドゥー教など
マレーシアの大学には世界中から学生が集まっているので、さらに多様な国籍の学生との交流が可能です。
留学を通じて、さまざまな文化に触れ、異なるライフスタイルを体験することができますよ。
マレーシア大学卒業を目指すために必要な準備
マレーシア大学卒業を目指すためには、いくつかの学歴要件を満たす必要があります。
それでは、詳しくみていきましょう。
入学要件や出願手続きについて
マレーシアの大学に留学するためには、通常、高校卒業資格や国際バカロレア(IB)、Aレベルなどが求められます。
また、授業は英語で行われるため、一定レベルの英語能力も必要です。
IELTS(5.0以上が一般的)やTOEFL(34以上が一般的)のスコアを提出し、大学の基準を満たしているか確認しましょう。
基準を満たしていない場合やスコアを保有していない場合は、学内での「英語集中コース」を受講後に、現地でIELTSやTOEFL受験をした上で学部への編入が可能な場合もあります。
大学を選定する際は、まず自分の希望する専攻があるかどうかを基準に、各大学の特徴やプログラム内容を調べるのがおすすめです。
出願書類には、学歴証明書、英語能力証明書、推薦状、個人エッセイなどが必要で、オンラインでの出願が一般的です。
これらに加えて、学生ビザの申請なども必要になるので、余裕を持って計画的に準備を進めるようにしましょう。
マレーシア留学の卒業後の進路・キャリアパス
マレーシアの留学を終えた後の進路やキャリアパスには、さまざまな選択肢があります。
卒業後の就職先の選択肢
マレーシアの大学卒業後の就職先の選択肢として、マレーシア国内での就職があります。
多くの国際企業が進出していているマレーシアでは、卒業生はそういった企業でキャリアをスタートさせることが可能です。
マレーシアの多国籍企業では、多文化理解や適応力が重視されるので、異文化での生活経験は大きな強みとなります。
また、近年アジア地域は経済成長が著しく、マレーシアでの経験は、アジア全域でのキャリア形成に大いに役立ちます。
航空会社、ホテル、旅行会社、IT関連、そして資源やエネルギー企業を始めとする日本との架け橋になる仕事は、特に日本人留学生の需要が高いです。
日本での就職や研究の可能性
マレーシアでの留学を得て、日本での就職や研究の可能性も多くあります。
マレーシアで培ったアジア市場への理解や現地での人脈は、日本の企業でのアジア戦略を支える重要なスキルです。
留学中に学んだ専門知識や技術が、特に国際ビジネスや技術系分野でのキャリア形成に役立ちます。
こうしたマレーシアでの研究経験を活かして、日本で研究職に就くことも可能です。
日本の大学や研究機関では、国際的な視点を持つ研究者を歓迎する傾向があり、特にアジア地域に関する知識や経験が評価されます。
マレーシアでの研究を基に、日本の大学院に進学してさらに専門性を高めることも一つの選択肢かもしれません。
留学を活かした国際的なキャリアの築き方
マレーシア留学を活かした国際的なキャリアを築くためには、いくつかのポイントがあります。
まず、留学中に培った英語力と異文化理解を積極的に活用し、多国籍企業や海外進出を目指す日本企業において強みを発揮することが重要です。
さらに、マレーシアで築いたネットワークや、アジア市場に関する知識を活かし、アジア地域のビジネス展開を支援できる人材としての価値を高めていきましょう。
留学中のインターンシップなどの実務経験も、国際的なキャリア形成において役立ちますよ。
留学で得た視野を広げるため、異業種や新興市場にも目を向け、柔軟にキャリアを考えることが重要です。
留学を成功させるためのコツとアドバイス
次に、留学を成功させるためのコツやアドバイスをいくつかご紹介します。
留学前に自分の目標を明確にする
まず、留学前に留学で何を達成したいのかを考え、学業、キャリア、文化体験など具体的な目標を設定しましょう。
目標が明確であれば、留学先でのプランを立てやすくなり、時間を有効に活用できます。
そして目標を設定することで、困難に直面した際のモチベーション維持に役立ちます。
目標は短期的なものと長期的なものの両方を考え、留学後のキャリアや生活にどう繋げていくかも意識するのがおすすめです。
さらに、目標を達成するために必要なスキルや準備についても考え、事前に英語力の向上や必要な知識の習得を進めておくことが効果的です。
語学力の向上を図るための効果的な学習方法
留学を成功させるためには、語学力の向上が不可欠です。
このためには、日常的に英語に触れる環境を作ることが重要です。
映画やドラマ、ニュースなどの英語コンテンツを視聴し、リスニング力を鍛えてみてはいかがでしょう。
また、英語で日記を書くなど、ライティングスキルを磨く習慣を持つことも効果的です。
スピーキング力を向上させるには、オンライン英会話や英語カフェなどで積極的に会話の機会を作るのがおすすめです。
日々新しい単語を覚え、実際の会話で使うよう心掛けるのも良いかもしれません。
学習に関しても事前に目標を設定し、達成度を定期的に確認することで、モチベーションの維持にも繋がりますよ。
文化の違いに対する理解と適応力の養成
留学中には、文化や生活の違いに驚くことも多いかもしれません。
このため、これらの違いに対する理解と適応力を養うことが重要です。
留学先の国の文化や習慣、社会のルールについて事前にリサーチしておきましょう。
その上で、実際に現地の人々と交流し、彼らの価値観や生活スタイルを直接学ぶことで、異文化に対する理解を深めることができます。
オープンマインドで新しい経験を受け入れる姿勢を持ち、そして自分の文化との違いを楽しむ心構えも重要になってきます。
適応力を高めるためには、積極的に現地のイベントや活動に参加し、異文化に浸る機会を増やすことが効果的です。
言語や文化の壁にぶつかることもありますが、それを成長の機会と捉え、柔軟に対応する力を身につけましょう。
マレーシア大学卒業への道を歩む留学生の体験談
最後に、マレーシア留学生の日常や卒業までの困難、そして行える克服法について解説します。
マレーシア留学生の日常と学びの様子
マレーシアでの留学生活は、新たな文化と環境に触れる貴重な経験となります。
日常生活では、現地の安価で美味しい食事を楽しむことができます。
ホーカー(屋台)やナシカンダー(インド系カレー食堂)で多彩な料理を味わえるエリアも多く、自炊する必要がないほど便利です。
一方、学びの面では、大学の授業は東南アジアの経済や政治に関する科目が豊富で、地域の特性を深く理解することができます。
学びを通じて得た知識は、将来のビジネスにおいてしっかり役立てたいですね。
もちろん、留学中のカルチャーショックも少なくありません。
例えば、大学の教室や公共の場ではエアコンが効きすぎて寒く感じることが多いだけではなく、トイレのホースによって床が水浸しになっていたり、トイレットペーパーが常備されていないこともあります。
このような違いに戸惑うこともありますが、ポケットティッシュや厚底サンダルを持参するなどの対策が可能なので、あまり心配はいらないです。
卒業までの困難と克服法
マレーシアの大学を卒業するまでには、多くの困難が待ち受けています。
例えば、多くの大学では、「英語集中コース」や英語の試験を経て、厳しい英語要件をクリアする必要があります。
特に成績に影響するレポートやプレゼンテーションはアカデミックな形式が求められるため、慣れていないと困難に感じるかもしれません。
そして、カルチャーショックやホームシックなども困難な点として挙げられます。
これらの困難を克服するためには、他国からの留学生とコミュニケーションを積極的に取るのがおすすめです。
同じような経験を共有することで、解決策を見出すことができるからです。
また、日本の家族や友人との定期的な連絡やメンタルヘルスサービスの利用も、精神的な安定に繋がります。
卒業後の進路とキャリア実現への取り組み
マレーシアの大学を卒業後、多くの留学生はその国際的な経験と人脈を活かして多彩なキャリアパスを追求しています。
日本企業は、グローバルな視点を持つ人材を高く評価するため、日本に帰国して海外営業や事業担当として活躍する卒業生も多いです。
一方で、キャリア形成において非常に重要とも言われている現地でのインターンシップを通じて、そのまま現地企業に就職するケースも見られます。
長期インターンシップを経て現地で内定をもらうことも可能です。
このような経験は、社会人としての実務経験を積む絶好の機会であり、将来の就職活動にも大いに役立ちます。
さらに、マレーシアでの学びは、欧米やオーストラリアへの交換留学プログラムも豊富に提供されているため、国際的なネットワークを広げるチャンスが多いです。
こういったプログラムを利用することで、複数の大学の卒業資格を取得することも可能です。
さまざまな経験を通じて、留学生はより広い視野を持ち、国際的なキャリアを実現するためのスキルと知識を身につけることができます。
留学の際には、大学を卒業するだけをゴールにはせず、将来のキャリアに向けた準備として、インターンシップや交換留学などの機会を最大限に活用してみてください。