
マレーシアはその多彩な文化と温暖な気候、生活水準の高さから、国籍問わず多くの人々にとって魅力的な移住先とされています。しかし、実際に移住してみて、予期せぬ困難に直面し後悔を感じるケースもあるようです。
この記事では、マレーシアへ移住した多くの人々が経験する後悔の声をピックアップし、対策について詳しくご紹介します。これから移住を考えている方々に、万全の準備をして理想的な新生活をスタートさせるための参考になれば幸いです。
目次
マレーシアへ移住して後悔したこと
マレーシアは、世界的に見ても恵まれた天候と多様な文化が共存する国です。しかし、そういったポジティブな特長を持つ一方で、実際に移住してみると、ライフスタイルの違いや日常生活で直面する問題が浮き彫りになる場合もあるようです。
以下では、特に多くの移住者が共感する、移住後の後悔ポイントを5つご紹介します。
1.四季がない
マレーシアは赤道近くに位置しており、一年を通して高温多湿な熱帯気候が続きます。そのため、日本のような明確な四季(春・夏・秋・冬)は存在しません。
気温は常に30℃前後で湿度も高く、春の陽気や秋の涼しさといった空気感の違いも乏しいため、肌で感じる四季の移ろいがなく、自然の変化を日常に取り込むことが難しくなります。
2.虫が多い
熱帯気候のマレーシアでは、湿気が多く虫が繁殖しやすい環境です。特に蚊やゴキブリなどの害虫が多く、慣れないうちは驚くこともしばしば。衛生面に配慮し、家の中を清潔に保つ工夫が必要です。
虫よけスプレーや網戸を設置する等、工夫した対策を心掛けておきましょう。
3. 水が濁っている地域がある
マレーシアでは、浄水場から遠い場合、古い水道管を通ってくるため水道水の質があまり良くない地域もあります。濁った水が蛇口から出てくることもあり、飲料水としては不適切です。浄水器の設置や、ボトルウォーターの利用が一般的ですが、これらは追加のコストとなるため注意が必要です。コンドミニアムのオーナーによってはすでにキッチンに浄水器を取り付けてくれている場合もあります。
水質の問題は、料理や洗濯にも影響を与えるため、日常生活の中で計画的な水の使い方が求められます。安全で快適な水の利用を確保するために、信頼できる浄水器の導入を検討することをおすすめします。また、地域によっては水質が異なるため、引っ越し先の水の状態を事前に確認することも重要です。地元の人々から情報を得て、最適な水利用方法を見つけることが、生活の質を向上させる鍵となります。
4.車がないと不便
公共交通機関がまんべんなく発展しているとは言い難く、特に郊外や地方では車がないと移動が大変です。車を運転することに慣れていない方や、運転免許を持っていない方にとっては不便さを感じることが多いでしょう。
自動車免許を保有していない方は、国内で取得しておくことをおすすめします。
マレーシア国内の車事情については下記記事をご覧ください。
マレーシアで車を購入するべき?購入するメリットと注意点を徹底解説 - OSB EDUCATION
5.時間にルーズな面がある
マレーシアでは、日本のようにきっちり時間通りに行動する文化はあまり根付いていません。待ち合わせの時間に遅れてくるのもよくあることで、最初のうちは戸惑ったり、ストレスを感じるかもしれません。
時間にルーズである点を考慮して、時間に余白を持たせたスケジュール設定を心掛けるようにしておきましょう。
6.物価が思ったより安くない
マレーシアは「物価が安い国」として知られていますが、実際に移住してみると、思ったよりコストがかかると感じることも少なくありません。
特に都市部では、輸入食品や欧米風のレストラン、家賃などが高く、ローカルな生活スタイルに慣れないと出費が増える傾向があります。
また、車の維持費や輸入品に依存する生活スタイルでは予想以上の支出が発生することも。移住後の生活費を抑えるためには、地元の市場や屋台を活用し、ローカルな生活習慣に適応する努力が必要です。事前に具体的な生活費をリサーチし、計画を立てることで予想外の負担を軽減できるでしょう。
マレーシア留学で後悔する可能性がある人
マレーシア留学で後悔してしまうケースとして多いのは、自分が求める学びの環境や生活スタイルを事前に十分イメージできていないまま来てしまった場合です。
ここではマレーシア留学で後悔してしまう人の特徴を率直にお伝えします。
留学前のイメージと現実のギャップに戸惑う人
マレーシアの大学は国際色豊かで、多国籍な学生が集まるグローバルな環境が魅力です。しかし、それゆえに、クラスメートの価値観や文化背景、英語力のレベルに圧倒されてしまう人も少なくありません。
自分がどんな環境で、何を学び、どのように生活したいのかを明確にせずに留学を決めてしまうと、想像していた理想とのギャップに戸惑い、自信を失ってしまうこともあります。事前の具体的な情報収集と、自分の性格や学習スタイルとの相性を見極めることがとても大切です。
日本の教育スタイルに慣れすぎている人
日本の大学では授業開始の時間はきっちり守られ、課題の提出も厳密な期限が設定されていることが一般的です。しかし、マレーシアでは時間やルールに対してやや柔軟な傾向があり、「遅れてくる先生」や「ゆるい提出期限」に最初は戸惑うかもしれません。
このような“おおらかさ”を文化的な違いとして受け入れられず、「いい加減」「緩い」とネガティブに捉えてしまうと、ストレスがたまり、学習意欲そのものが低下してしまうリスクもあります。日本の常識を一度リセットし、柔軟に受け入れる姿勢が求められます。
生活コストの現実を見誤っている人
マレーシアは物価が安い国というイメージが定着していますが、留学生活では「最低限の生活」だけでなく、快適さや安全性も重視したいところです。学生寮やシェアハウスの家賃はエリアによって大きく異なり、食費や通信費、交通費なども決して格安とは言えない場合があります。特に日本と同じような暮らしを維持しようとすると、想定以上にコストがかかってしまうこともあります。
マレーシアの物価については下記記事で詳しく解説しています。
マレーシアの物価は本当に安い?現役留学生が現地調査、詳しく解説! - OSB EDUCATION
十分な準備や情報収集をしない人
インターネット上にはマレーシア留学に関する情報が豊富にありますが、それらを自分のケースに照らして具体的に活用できていないと、現地に着いてから「こんなはずじゃなかった」と感じることになります。
ビザの種類や取得手続き、通学手段、医療体制などの基本的なことを曖昧なままにしてしまうと、トラブルや不安が積み重なっていきます。また、現地の文化や宗教的背景について理解が浅いと、人間関係でつまずく可能性も高くなります。
マレーシア移住を後悔しないための予防策
移住において、できるだけ後悔せずに新生活を楽しむためには、事前の入念な準備が重要です。そこで、ここでは失敗を未然に防ぐための具体策について詳しくお伝えします。
移住の目的をはっきりさせておく
移住前に、何を求めてマレーシアに移住するのか明確にしておくことが大切です。目的がぶれないことで、後悔を防げるでしょう。
例えば、仕事のキャリアアップを目指すのか、リタイア後の生活を楽しむためなのか、教育環境を求めての移住なのか、具体的な目標を設定することで、移住後の生活が一層充実したものになるでしょう。
また、目的をしっかりと見据えることで、現地での活動や交友関係が形成され、コミュニティに溶け込みやすくなるメリットもあります。目的意識を持つことで、移住生活における困難も乗り越えやすくなるはずです。
現地に行ってみてから移住を決める
短期滞在や視察旅行を実施し、実際に現地の生活を体験してから移住を決断するのもおすすめです。実際に訪れることで、情報ではわからないことが見えてきます。現地の人々と交流したり、地元の食事を楽しんだりすることで、移住後のイメージを具体化できるかもしれません。
また、短期滞在中に自分のライフスタイルが適応できるかを確認することも重要です。現地の雰囲気や生活リズムを体感することで、移住後に予期せぬ戸惑いを減らすことができます。実際にその土地での生活を試してみることで、自分の価値観や期待に合っているかを判断する手助けとなるでしょう。
マレーシア移住の悲惨な失敗例と成功の秘訣を移住のプロが解説-OSB EDUCATION
事前に詳しい人に話を聞きギャップを少なくしておく
すでにマレーシアに住んでいる人や、移住経験のある人から話を聞くことで、実際の生活のギャップを少なくできます。現地での生活のリアルな体験談を聞くことで、予期せぬ驚きや不安を減らせるでしょう。
オンラインコミュニティやフォーラムを活用して、現地生活の情報を収集するのも効果的です。これにより、移住後の生活がスムーズにスタートできるでしょう。また、現地の生活スタイルや文化に関する知識を深めることで、移住後の適応がスムーズになり、現地の人々とのコミュニケーションも円滑に進められます。
マレーシア移住におすすめのエリア
マレーシアでの移住生活をより快適で充実したものにするためには、自分のライフスタイルや価値観に合ったエリアを選ぶことが重要です。ここでは、特に移住者に人気のある2つの地域、クアラルンプールとペナン島を取り上げ、その魅力を詳しくご紹介します。
クアラルンプール
マレーシアの首都であるクアラルンプールは、インターナショナルな感覚を持つ都市生活を求める移住者にとって最適な選択肢です。ビジネスの中心地であり、多国籍企業と共に多くの外国人が集うこの街は、多様な文化の融合地でもあります。
生活に必要なアメニティが完備され、また交通網の発達により、公共交通機関を利用しての移動が非常に便利です。グルメに関しても、マレー、中国、インドなどの多民族の食文化がミックスされた豊富な選択肢があり、食事を通じて多様な文化が楽しめます。
さらに、週末のショッピングやイベントが充実しており、アクティブに暮らしたい方には充実した日々を提供してくれるでしょう。
ペナン島
ペナン島は、豊かな自然環境と文化遺産が調和した美しい地域です。特にジョージタウンは、歴史遺産とモダンが融合した魅力的な街並みを持ち、UNESCOの世界遺産に登録されています。この地域はまた、ビーチリゾートとしても名高く、自然を満喫しつつリラックスしたライフスタイルを楽しみたい方にとても人気があります。
生活コストが比較的安いことも、のんびりとした生活を望むリタイア世代にとって大きな利点となっています。さらに、島内の観光地や料理も非常に人気があり、観光地特有の賑やかさを楽しみたい方にもぴったりです。
後悔しない!マレーシア移住のメリットは?
多くの人々がマレーシアを移住先に選ぶ背景には、さまざまなメリットがあります。ここでは、その中でも特に多くの移住者が感じているポイントについて、ご紹介します。
物価が安い
マレーシアの生活費は、欧米諸国や日本と比べて非常にリーズナブルです。日常の食費や住居費、光熱費、通信費、公共交通サービスなどのコストが抑えられるため、経済的に余裕を持った生活を送ることが可能です。
食事に関しては、地元のレストランや屋台での透き通るような美味しい料理が非常にリーズナブルに楽しめ、外食中心でも生活費が抑えられることで知られています。また、生活必需品や日用品も手頃な価格で購入できるため、節約しやすい環境が整っています。
マレーシアの物価は本当に安い?現役留学生が現地調査、詳しく解説!-OSB EDUCATION
自然に恵まれた環境
マレーシアは、美しいビーチや豊かな熱帯雨林が点在するなど、自然に恵まれた国として知られています。ビーチリゾートでは、白い砂や青い海を満喫でき、海辺のカフェでのんびりと過ごす時間は、何ものにも代えがたいリラックス効果があります。
また、熱帯雨林ではエキゾチックな植物や野生動物に触れ合うことができ、自然の中でリフレッシュできます。アウトドア派には山登りやハイキング、キャンプなどを楽しむフィールドが豊富にあり、毎日が冒険に満ちたものとなるでしょう。
FRIM Forest Skywalk @Kepong Botanic Gardens
マレーシアってどんな国?基本情報を大解剖!-OSB EDUCATION
多民族国家
マレーシアは華人、マレー人、インド人など、さまざまな民族が共生する多民族国家です。この多様性は、特に都市部において色濃く反映され、街のなかで異なる民族の文化、伝統、言語を体験することができます。
こうした他文化交流は、移住者にとって非常に興味深い経験となります。さまざまな民族が祝うお祭りや伝統行事への参加は、異なる文化を直に感じる絶好の機会であると同時に、文化的な理解を深める貴重な体験ともなるでしょう。
また、異なる視点を持つ人々との交流を通じて、自らの視野を広げられるのも、マレーシアならではの魅力です。
マレーシアへの移住がおすすめな人
では、実際にどのような人がマレーシア移住に適しているのでしょうか。ここでは、マレーシアにおいて充実した生活を楽しめる可能性が高い方の特徴をまとめて紹介します。
相手の文化を受け入れられる人
マレーシアでは、異なる文化背景を持つ人々が共に生活しています。そのため、他の文化や習慣に対してオープンな姿勢で臨むことができる人は、移住生活が非常に豊かなものになるでしょう。
他の文化を理解し、尊重しようとする気持ちがあれば、異文化間での交流は個人としての成長にもつながります。また、日常生活の中で他文化を受け入れる経験は、未来における新しい視点を養う礎となるでしょう。
コミュニケーションを積極的に取れる人
マレーシアは様々な言語が飛び交う国であり、英語、中国語、マレー語などが主要言語として使用されています。コミュニケーションを取ることに積極的な人は、この多言語環境を楽しみながら新しいつながりを作り出すことができます。
特に英語は広く通じるため、異なる文化圏の人々とスムーズに交流ができます。現地の言語や文化に興味を持ち、学ぶ意欲がある方は、さらに深い文化的交流を楽しめるでしょう。
温暖な気候の国で暮らしたい人
寒さが苦手で、一年を通じて温暖な環境で生活したいと考えている人にとって、マレーシアの気候は非常に魅力的です。冬の寒さに懲りている、あるいは気分が沈むことなく活発に毎日を過ごしたい方には最適な環境です。
気候の影響を受けにくい生活をしたい場合には、年間を通じて快適な温度が続くマレーシアは理想的な選択となります。温暖な気候は、健康維持にも貢献し、ストレスの軽減にも役立つことでしょう。
移住したい国ナンバー1!マレーシア移住の魅力とは??-OSB EDUCATION
マレーシア移住で受けられるサポート
マレーシアへの移住を順調に進めるためには、利用できるサポートを理解しておくことが大切です。移住者向けのサポートは多岐にわたりますが、公的機関や民間のサポートなどがあります。移住手続きをスムーズに進めるため、現地のエージェントやコンサルタントの利用が一般的です。
弊社OSBでは、ビザの申請や住居の手配、車購入や保険の手続き、レンタカーなどに関するサポートを行っています。マレーシアでの生活を安心してスタートさせるお手伝いをいたしますので、まずはお気軽にLINEからご相談ください。